ふとんの選び方
布団は寝る道具から、健康を作る道具へと時代が変わっています。
人生の1/3を布団で過ごす意義をもう一度考えて、ぜひ健康にいい布団を使いましょう。
敷き布団を選ぶポイントは?
1:硬芯入りにしましょう。
写真の白い板状のものがそうです。元々の布団は芯はなく綿だけでした。20年ほど前から、この芯入りが主流になっています。約5cmのポリエステルを固めたものです。
【特長】
- 綿がへたり難いため布団の寿命が、大幅に長くなっています。
- 腰の沈み込みが少ないため、腰痛予防の効果が大です。
今後布団を選ぶ際は、硬芯入りにされることをお奨めします。
2:アレルギーの影響の少ない布団にしましょう。
- ダニは動物性の臭いを好むと云われています。羊毛、羽毛などは動物性タンパク質ですので、アレルギーが気になる方は避けることをお奨めします。
- 敷きふとんの側生地は「木綿」を選びましよう。アレルギーは複雑でダニだけではなく、ハウスダストも大きく影響しています。化学繊維の場合は静電気が発生しやすいため、ハウスダストが付着しやすいので避けることをお奨めします。
- 布団の中綿は木綿わたは避けましょう。木綿わたは繊維が3~5cmと化繊に比べて非常に短く綿が切れやすいので綿ホコリが非常に多くでます。アレルギーを考えるなら木綿わたは避けましょう。
3:乾きやすい布団にしましょう。
布団はよく乾燥をしておくことが何より大事です。
布団にカビが生えたからとクリーニングに来る布団が年々 急増しています。
最近は布団を干すことが難しくなり、部屋も一日中締め切って換気も出来ない環境が増えています。
また乾き難いウレタンフォームなどのマットレスなどが増えたこともカビの原因だと思います。
ぜひ乾きやすい放湿性がいい布団を選びましょう。
4:軽くて取り扱いが簡単な布団にしましょう。
布団の清潔を保つには布団は毎日上げ下げすることが大事です。
このためには軽くて取り扱いが楽なことが大きな条件です。
布団1枚の重さが5kg(シングル)以下を目安にしましょう。
最近は豪華で重い布団がクリーニングに来るのが目立ちます。
時代の風潮かと思うのですが、健康が維持できれば出来るだけ軽い布団にしましょう。
またベッドで敷きっ放し(悪く云えば万年床です)の家庭も多くなっているようですが、
清潔さを考えれば布団は上げて時々乾燥することが望ましいのは云うまでもありません。
アレルギーが気になる方は万年床は是非避けましょう。
5:布団の掃除をしましょう。
布団の選び方とは脱線しますが、布団の衛生を考えるなら布団は必ず掃除を考えましょう。
昔は布団は外に干してパンパン叩いていましたが、昨今では干す場所も時間も無くなっています。
また布団を叩くのは綿の繊維を傷めるので叩かないことが重要です。
ぜひ布団に掃除機をかけることを習慣にしましょう。
掛け布団を選ぶポイントは?
- 保温性
- 吸湿発散性
- 軽さ
布団の中に空気を多く含むことのできるもの、また体にフィットする布団がおすすめです。
湿度の変化に対応できるものを選びましょう。
重みのある布団の方が好いという方も多いと思いますが、体への負担を考えると軽い布団の方がおすすめです。
1.詰め物を選びましょう。
重い物、軽い物、保温性がある物、ない物・・・詰め物にも沢山種類があります。
普段使っている布団と比較してみるのもいいかもしれませんね。
種類/特長 | 保温性 | 吸湿性 | 軽さ | 値段 |
木綿・・・ワタの種子から取れる繊維を使用江戸時代後期から家庭の布団として使われています。保温性・吸湿性に優れています。重みのある布団が好きな方におすすめです。 |
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羊毛 ・・・羊の毛を中綿に50%以上使用しているもの羽毛布団だと軽すぎるという方におすすめです。 保温性、吸湿性も申し分ありません。 |
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羽毛 ・・・ダウン(水鳥の胸付近から取れる毛)を中綿に使用している比率が50%以上のものいまや、一般的になった軽くて暖かい布団です。 重たい布団は嫌だという方におすすめです。 羽毛布団を値段で評価すると、ピンからきりまであるので注意が必要です。 |
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ダクロン®綿 ・・・1本1本繊維の中に空洞を施した新しい素材保温性、吸湿性、共に羽毛布団と同じくらいの機能を持ちます。丸洗いも可能なので、アレルギー等気になる方に、大変おすすめです。 |
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真綿 ・・・蚕の繭を煮た物を引き伸ばして綿にしたもの保温性、吸湿性、肌触り等高い評価があるのですが、値段もそれなりの金額になります。 |
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ポリエステル・・・ポリエステルを中綿に使用しているもの低価格帯で購入していただける商品です。 繊維自体に吸湿性がなく、ムレやすいので汗かきの人にはおすすめできません。丸洗い可能なので、アレルギー等気になる方におすすめです。 |
2.生地を選びましょう。
生地も実は大事なんですよ。洗える物、洗えない物もあります。
また 体に密着している部分だからこそ、風合いも大事にしていただきたいものです。
種類/一言コメント | 丸洗い |
木綿吸水性があるので、ムレにくい。ウォッシャブル加工が施されている物は丸洗い可能です。 |
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ポリエステル吸水性がないので、ムレやすい。すべすべした肌触り。丸洗い可能です。 |
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真綿光沢があり、滑らかな肌触り |
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マイクロマティーク®絹に似た光沢感と、肌触り。超極細ポリエステルファイバーを使用しているので、丸洗いも可能。 |
1.綿の種類を選びましょう。
種類/特長 | 体圧分散性 | 寝心地 | 軽さ | 保温性 | 耐久性 | 値段 |
木綿・・・ワタの種子から取れる繊維を使用固さ、保温性は申し分なし。通気性は羊毛に少し劣ります。打ち直しが可能で、長い間ご使用していただけます。 |
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羊毛・・・羊の毛を中綿に50%以上使用しているもの保温性、吸湿性に優れたお布団です。 通気性も優れているので、ムレにくく気持ちよくご使用していただけます。 |
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羽毛・・・ダウン(水鳥の胸付近から取れる毛)を中綿に使用している比率が50%以上のもの寝心地は良いかもしれませんが、やわらかすぎるかもしれません。体圧の分散もほとんどありませんので、腰痛の気になる方はブレスエアーをおすすめします。 |
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ダクロン®綿・・・1本1本繊維の中に空洞を施した新しい素材保温性、吸湿性、共に羽毛布団と同じくらいの機能を持ちます。丸洗いも可能なので、アレルギー等気になる方に、大変おすすめです。 |
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ポリエステル・・・ポリエステルを中綿に使用しているもの敷き布団の中で一番軽く、 布団を毎日上げ下げしている方におすすめです。 丸洗い可能なので、アレルギー等の心配がある方におすすめです。 |
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低反発素材(ウレタン)・・・ゆっくり沈みゆっくり戻るスポンジ素材ゆっくり沈みゆっくり戻るスポンジ素材 |
2.生地を選びましょう。
種類/一言コメント | 丸洗い |
木綿吸水性があるので、ムレにくい。ウォッシャブル加工が施されている物は丸洗い可能です。 |
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ポリエステル吸水性がないので、ムレやすい。すべすべした肌触り。丸洗い可能です。 |
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真綿光沢があり、滑らかな肌触り |
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マイクロマティーク®絹に似た光沢感と、肌触り。超極細ポリエステルファイバーを使用しているので、丸洗いも可能。 |
ベビー布団の選び方
ベビー掛け布団を選ぶポイントは
掛けふとんはあまり考えることはありません。常識的に考えられるものでいいと思います。
- 軽いこと
- 赤ちゃんはとくによく汗をかくので放湿性のよいもの。
- アレルギーに効果のあるもの。つまりダニの集まりにくいものを選ぶこと。
- 洗濯のしやすいもの。
これらを注意して選んで下さい。
ベビー敷き布団を選ぶポイントは
基本的には掛けふとんと同じですが、敷きふとんには「うつ伏せ寝用」か「仰向け寝用」かという大きな問題がありますので注意してください。 私たちの布団のクリーニングにはうつ伏せ寝用も実に多く来ます。
そのことからどちらがいいのかいろいろ調べてみたのですが、非常に難しい問題でした。
概略をいいますと、日本は本来は仰向け寝だったのですが、終戦直後に米軍の影響でうつ伏せ寝が流行りだし、その後平成元年頃から急増したようですが、乳幼児突然死症候群(SIDS)がうつ伏せ寝との関係が高いとの説が有名になり、それから衰退したようです。
しかし数年前に聖路加病院の高齢で有名な日野原医師がうつ伏せ寝を勧める本を監修されたことから、再び見直させれているようです。
私たちの結論としては仰向け寝用に決めたのですが、皆さんは皆さんなりに研究してみてください。