お布団について

羽毛布団には問題があり過ぎます。

羽毛「以外」の掛け布団ならこれ!おすすめのお布団あります。

私は創業36年の布団クリーニング専門ショップの店長をしております。
年間1万枚以上のお布団を洗う、楽天市場でもちょっとだけ有名なお店です。

羽毛布団は軽く暖かい、とってもいいお布団です。
私たちの工場で洗う掛け布団の半分以上は羽毛布団で、そんな羽毛布団は「布団の王様」
と言っても決して過言ではありません。

コロナ禍の影響もようやくひと段落し
日常生活はかなりコロナウイルスの流行前に戻ってきました。
しかし、マスク生活になれたことで色々なウイルスに対する免疫も弱くなっており
以前よりインフルエンザが流行するなど新たな問題もあるようです。

私はそんな現在の状況に少なからず羽毛ふとんが関わっていると思うのです。
実は布団の王様である羽毛布団にはとても問題がある!そのように感じています。
たくさんのお布団を洗ってきた私にしかわからない事がたくさんあります。
それを是非あなたにも知って頂きたいと思いこのページを書きました。
羽毛布団の購入、買替、またそれらを検討する全ての方に役立つ情報満載です!

1:コロナ禍が原因!?で羽毛布団が選ばれ難くなる?

アフターコロナの時代に新たな問題

2023年も終わりに近づき、コロナ禍という言葉も少しずつ過去のものに。
一部ではノーマスクが推奨され、外出時には絶対にマスクが必要!そんな感覚が薄れてきました。

しかし一方で流行が警報レベルになっているのがインフルエンザです。
コロナが流行する前から、インフルエンザ流行時にはマスクをつける事は一般的でした。
個人の判断でマスクをつける事はこれからも重要だと思います。

マスクをつけない事が当たりまえになってきた昨今
間質性肺炎など呼吸器関連のトラブルで悩み、ホコリの出にくいお布団を探していらっしゃる方がとても増えました。
医師から羽毛布団の使用を止められた等の理由で、代替の掛け布団を探していらっしゃるんだそうです。

日常生活においてアレルギーの原因となるアレルゲンを排除する事。
呼吸器に負担をかけない工夫などが欠かせないものになっています。
そのために羽毛ふとんを極力使用せず、ホコリの出にくいお布団を使う事はとても重要ではないでしょうか?

決して羽毛布団を悪者呼ばわりするつもりはありません。
呼吸器のトラブル等まったく縁のない方は羽毛布団を使い続けても良いと思います。
しかし、この項目を読んで思い当たる事がある方は、できるだけホコリの出にくいお布団を選ぶ事を強くおすすめします。

2:羽毛布団は複雑すぎる

2-1 料金

羽毛布団の適性がわからない。

羽毛布団は1枚が数千円から、10万円を超えるような高価な羽毛布団だって決して珍しくはありません。驚くことに100万円を超すものもあります。

しかし、これだけの価格の幅があって、どれが適正な布団か分りますでしょうか?

【安すぎる=「粗悪品」】と【高すぎる=「無駄」】な布団が多いと云うことです。

しかし、その適正な価格を見つけることは至難の業です。 羽毛布団は避けることをおすすめします。

◆羽毛布団は値段の幅が広すぎて選ぶ事が極めて難しい。

2-2 羽毛の種類

羽毛は寝ても触っても、その違いが分かりずらい

羽毛の種類はグース(がちょう)とダック(あひる)の2種類があります。 大半が輸入品ですが、産地国はアジアや北欧など幅広くまたがっています。

これらの種類と産地国によって、実に大きな価格差があります。

一般的にダックよりグースの方が高級品で羽毛としての性能が優れており、 価格も高くなります。その中でもマザーグースと呼ばれるものはより価格も高く、 高品質だと云われています。

一方、布団メーカーさんの話では、低品質なグースより性能の優れた高級なダックがあるそうです。

それと直接関係するわけではありませんが、羽毛の王様はアイスランド産のアイダーダックと呼ばれる羽毛です。先程紹介した 100万円を超す羽毛布団のほとんどがコレです。

ダックよりグースの方が高級なはずなのに、なぜか羽毛の王様はアイダーダックなのです。
少し不思議ですよね?

問題はその必要性です。

それだけ高いものが必要でしょうか?
健康に良いでしょうか?
寿命が長いでしょうか?

これらは見ても、触っても、寝てみても、その差は先ず分らないと思います。
(極度の違いのものを除けば)

羽毛布団はできるだけ避け、他の布団を選ぶ事がおすすめです。

◆羽毛の種類でどれほどの違いがあるのかわからない。
◆価格ほど大きな性能の差はない。

3:羽毛布団は蒸れて寝難い

羽毛布団は蒸れやすというのはご存じでしたか?

羽毛布団は蒸れやすく困る。有名なことなのでご存知の方は多いと思います。

【理由】

羽毛布団の側生地は「ダウンプルーフ加工」と云って繊維に高熱をかけて、プレスで押し潰して繊維の糸同士を密着してあります。

さらに樹脂加工を施す事で生地の隙間を詰めてしまうのです。

なぜそこまでしなければならないのか?羽毛は、側生地の織り目から羽毛が抜け出る大きな弱点があります。針穴程度の隙間でも羽毛は飛び出してしまうため、これを防止するために特別な加工がされているのがダウンプルーフ加工です。

ダウンプルーフ加工された生地は空気が通りにくい、つまり風船と同じです。人は寝ると必ず汗をかきます。その汗は出来るだけ早く布団の外に出さないと、寝苦しくなることは容易に分ると思います。

※ 羽毛布団に馴れてしまうと、蒸れは分らない人もいると思います。 ぜひ他と比べてみて下さい、簡単に分りますから。

ノンダンプ生地

一方、ダウンプルーフ加工をせずにダウンの吹き出しを防ぐノンダンプと云われる生地もあります。生地の織り目をより細かくし、吹き出しを防ぐ事ができるので通常の生地と比べると蒸れを軽減する事ができます。

しかし、密度を上げるために織られた生地は重くなってしまいます。そして通常よりかなり細い糸を使う事によりコストもかかります。生地もややかたくなる傾向があり、掛け布団に大切なフィット感を損なってしまうのです。

しかも、ノンダンプの生地は洗濯する事で通気性が悪くなるデメリットもあります。

このような事から羽毛ふとんは中に入れる羽毛だけでなく、 生地選びもとても難しいのです。

◆羽毛布団の側生地にはダウンプルーフ加工が施されている。
◆ダウンプルーフ加工により蒸れ易くなってしまう。
◆ノンダンプ生地は生地がやや硬くなり、フィット感を損なってしまう。

羽毛ふとんの生地は「綿生地」と「ポリエステル」の2種類

羽毛布団の生地には「綿」と「ポリエステル」の2種類がメインで使われています。

綿と一言でいっても、その糸の太さや織り方で価格や性能は大きく異なります。 羽毛布団に大切なフィット感や、耐久性にも大きく作用します。

また、安価な羽毛布団にはポリエステルの生地が使用される事が多く、生地が軽くなるメリットがある反面、綿生地に比べ吸湿性に劣り、静電気が発生しやすいデメリットも存在します。

また、定期的にクリーニングしながら使用していると羽毛の吹き出しが早くなる傾向もあります。

これら羽毛ふとんの生地に関する事の多くは、その羽毛布団をたくさん洗濯してきた私たち洗濯屋にしか、決してわからない事ばかりです。

これらの事に加え、好みの色柄を選択する事などを踏まえると、羽毛布団を購入する上で非常に生地選びが難しい事をわかって頂けると思います。

◆ポリエステルの生地は安価だがデメリットも多い。
◆綿生地にもたくさんの種類があり、その選択は難しい。

4:羽毛布団の価格の高騰

羽毛の価格が高騰しています。

原毛羽毛の価格が高騰し続けている事をご存じでしょうか?

簡単にいうと、羽毛の採取量は減っているのに「買いたい」人が日本のみならず、世界中で増えているのです。

A:海外の食生活の変化

主に欧米で食用としての「水鳥」の副産物として採取されていた羽毛ですが 嗜好がかわり水鳥自体を食する機会が減り、それに伴い羽毛の採取量も減っています。

B:中国での需要の増加

元々人口の多い中国。生活が豊かになった事もあり、たくさんの人たちが羽毛製品を求めるようになりました。

C:円安による輸入価格の上昇

日本では羽毛を自給できません。 1ドルが80円から120円になれば輸入コストは1.5倍上昇した事になります。

これらの問題以外にも、複雑な社会問題等も絡み「羽毛製品」の混迷はこの先も止むことは無いでしょう。つまり原毛羽毛の価格が下がる事は考えにくい状況です。

ただでさえ高い羽毛布団の価格は、今後も上昇を続けるでしょう。

◆羽毛は採取量が減少している
◆ただでさえ高い羽毛布団の価格の上昇が続いている

5:羽毛布団とアレルギー

羽毛くずをいっしょに吸い込んでしまい、健康なスタッフでさえ作業中に「咳」が出て困るほどなのです。

布団クリーニング専門店である私のお店で、お客様の羽毛布団をお預かりして一番最初に行う作業が「検品」です。

お客様の羽毛布団の状態をしっかり把握するために、決して欠かせないのがこの検品ですが、実はこの検品。決して「密室」では行ないません。

なぜなら、あまりにも羽毛布団からホコリが舞うからです。

そのホコリの正体のほとんどは羽毛が断片化したもの。いわば「羽毛くず」です。

布団のカバーからの綿くずも出ますが、羽毛ほど軽くないので空中に「舞う」ことは、あまりありません。

この検品作業を密室でしていると、呼吸の時に羽毛くずをいっしょに吸い込んでしまい、健康なスタッフでさえ作業中に「咳」が出て困るほどなのです。

少し大げさに言っているように聞こえますが、これは本当に問題で、私たちが羽毛布団を検品する際は、必ず風通しのいい場所で行うようにしています。

もちろん、クリーニングが終わったあとの羽毛布団は密室で広げてもほとんど問題はありません。

これを読んでいるあなたも、寝室で羽毛布団のカバーを外す際に、ふわふわと舞いあがる小さな羽毛に困らされる事はありませんか?

このように羽毛が飛び出てくるような羽毛布団は、アレルギーの方は特に使わない方がいいと思います。

いえ、使う事を絶対にやめるべきだと思います。

羽毛とアレルギーにどんな因果関係があるのか?なんとなく関係はあるのだろうと感じていましたが、やはり事実としてあるようですね。こちらの記事はそれについて詳しく書かれています。

【記事】その咳、もしかして鳥アレルギー肺炎!? 羽毛布団、ダウンも原因に

新型コロナウイルスが蔓延する今、人前で咳き込むことはできるだけ避けたいですよね。
本来、身体を休めるためのお布団でそうなったのでは、本末転倒です。

世の中に掛け布団が羽毛布団しかないのであれば、それを使わざるを得ませんが。 羽毛布団以外にも優れた性能を持った掛け布団がある以上、羽毛布団を使う事はおすすめできません。

羽毛布団は購入せず、ぜひ他の掛け布団を使う事を強くおすすめします。

◆羽毛布団は使っていると次第に羽毛が抜け出てくる。
◆アレルギーが気になる方は羽毛を避けるべき。

6:羽毛布団特有の「臭い」

水鳥から採取するだけあって、どうしても少し独特な臭いがします。

水鳥から採取するだけあって、どうしても少し独特な臭いがする羽毛布団。実は、この臭いはお布団によってかなりの差があるのです。

残念ながら具体的に何円以上が臭わない、何円未満が臭うという指針はありません。

ですが、私の経験上、安価な物は臭いやすい。高価なものは臭いにくい。その傾向はまちがいなくあります。

この羽毛独特の臭いは、羽毛を洗浄する工程で大きく変わってきます。

羽毛製品の難しいところは、布団屋さんで購入する時は臭いの気にならなかった羽毛布団でも、いざ自宅で使ってみるとお店では感じなかった臭いが気になる事があります。

これは体温でお布団が温まってくる事で、羽毛の臭いがより顕著になるからです。

私の工場でも、お布団の臭いは乾燥機から出てすぐの状態が最も匂いを感じます。

また、新品の時は臭わなくても使いはじめてしばらくしてから臭いを感じ始める場合もあるようです。

臭いの感じ方は個人差が強く、全く気にならない方もたくさんいらっしゃいます。

しかし、臭いに敏感な方に羽毛布団は決しておすすめしません。布団は顔との距離が近く、一度その臭いが気になりはじめると、そのままグッスリ休むのは困難です。

しかも羽毛の臭いが気になるからと専門店にクリーニングを依頼しても、解決しないこともあります。

粗悪な羽毛は、ちょっとやそっとのことではその臭いは改善しません。

それから羊毛の入ったお布団にも臭いはやはり存在します。こちらの臭いも苦手な方がいらっしゃるのではないでしょうか?

一方で、化繊(ポリエステル等)の布団にはほとんど臭いがありません。臭いを気にされる方は羽毛布団ではなく「詰め物が化繊(ポリエステル等)の掛け布団」がおすすめです。

◆羽毛には羽毛特有の臭いが存在する。
◆羊毛にもやはり特有の臭いがある。
◆臭いのほとんどない「化繊(ポリエステル等)の掛け布団」がおすすめ。

7:羽毛布団が必要ないほどあたたかい住宅性能

近代的な住宅環境であれば、気密性が高いので適正な肌着と部屋着で過ごしさえすれば充分に暖かいはずです

これだけ暖かい現代の住宅環境で、大金を払ってまでとても暖かい羽毛ふとんを買う必要があるのでしょうか?それほど寒い寝室で私たちは眠っているのでしょうか?

20年、30年以上前の住宅は、確かに今ほどの住宅性能はなかったと思います。いわゆる昔ながらの日本家屋は構造上多少のすきま風もあり、今より室内の温度が総じて低かったはずです。

一方、近代的な住宅環境であれば、適正な肌着と部屋着で過ごしさえすれば充分に暖かいはずです。「省エネ」という言葉を旗印に、建築物は進化し、住宅性能は飛躍的に向上してきました。

高気密・高断熱はもう当たり前の言葉で、全てはランニングコストである光熱費を下げるために、断熱材や建築工法まで国が率先し、その性能は今もなお上がり続けています。

それなのに、今も寝具は羽毛ふとんばかりが選ばれ続けます。もし真冬でも、眠るときにはTシャツ短パンで過ごすために羽毛ふとんが必要という事であれば、その選択自体がそもそも間違っていますよね?

何万円、何十万円も出して、ちょっとした「財産」のように高価な羽毛ふとんを買う。令和の今、もうそんな高価な羽毛布団を購入する時代ではありません。

適切な衣類を身に着け、適度な寝具をチョイスすれば充分。今の住宅性能をもってすれば、掛けふとんは羽毛ふとんでなくても全く問題はありません。羽毛布団以外の掛け布団を使用する事をおすすめします。

◆住宅の性能が上がり、羽毛ふとんが必要ないほど寝室も暖かくなった。

8:羽毛布団の洗濯

洗濯機で洗ってダマになった羽毛布団を中の羽毛までしっかり乾燥させるのは至難の業です。

お布団は毎日使うもの。そのメンテナンス性はとても気になりますよね?

なたのお布団は自宅で簡単に洗えるでしょうか?もし羽毛布団であれば基本的に「NO」です。

もちろん、やってできない事はありません。方法は少し調べればネット上にも紹介されています。しかし、相当な覚悟と時間が必要となる上に、どのように仕上がってもその結果は自己責任です。

羽毛布団の側生地が破れてしまう事も決して珍しくありません。そして、洗濯機で洗ってダマになった羽毛布団を中の羽毛までしっかり乾燥させるのは至難の業です。うまくいかないと羽毛から生乾きの臭いが発生してしまうこともあります。そのまま放っておくとカビが生えてしまう事も。そんなお布団を掛けて眠ることなどできませんよね?

一方、クリーニング業者に出せば4,000円~が相場です。自家処理する事が可能であれば必要のないコストではありますが、しかし設備もないご自宅で洗うリスクと膨大な手間を天秤にかければ、いっその事プロに任せた方が賢明だと思います。

ですが、きちんとご家庭の洗濯機で洗えて、家で干してもしっかり乾く。そのような掛け布団であれば話は別です。

ご自宅で洗えるお布団という事であれば、羽毛布団ではなく「自宅で洗える掛け布団」がおすすめです。

◆羽毛ふとんの洗濯は個人でやるには極めて難しい。
◆「自宅で洗える布団」を購入した方が得策。

9:羽毛布団の寿命

羽毛ふとんの寿命は使用環境、商品の価値により大きく変わります。

どのような物にも寿命があり、羽毛布団もやはり寿命が存在します。 羽毛ふとんの寿命は使用環境、商品の価値により大きく変わります。早い物は2,3年。長い物では10年を超える物もあります。 では寿命を判断するポイントはいったい何でしょう?ポイントは2つあります。

  1. 寒いと感じるようになる
  2. 羽毛の吹き出しが目立つ

寒いと感じるからには理由があります。羽毛がへたっているか、量が減っているからです。 へたっているだけであればクリーニングで解決する場合もあります。

しかし量が減っている場合は完全に寿命です。 「羽毛が減る」という事は2番の理由「羽毛の吹き出しが目立つ」事に強い関係があります。

今ご覧頂いているこのページの項目4 「羽毛ふとんは蒸れて寝難い」こちらで紹介したダウンプルーフ加工を使用していると段々とこの加工が弱まり、生地のあちこちから羽毛が吹き出す事があります。

また生地の縫合部分、いわゆるキルティングの部分から吹き出す事もあります。

汗などで著しく汚れた羽毛ふとんは最悪、生地が損傷し羽毛が飛び出すことも。

そしてなんといっても羽毛布団を使う上で困ったことは、他の様々な掛け布団と比べ中綿の吹き出しの問題があまりにも顕著であることです。

私のお店は布団専門のクリーニング屋です。
令和の今まで何十万枚の布団を洗ってきましたが、中綿の吹き出しが問題となっているお布団は「羽毛布団」以外、まず見たことがありません。
それほど羽毛の吹き出しが大きな問題である事をよく知っておいて下さい。

◆どんなに高い羽毛布団でも寿命はある ◆中綿の吹き出しが問題になるのは「羽毛ふとん」だけ

10:アニマルウェルフェアと羽毛布団

アニマルウェルフェア(動物または家畜福祉)という言葉はご存じでしょうか?わかりやすく言えば家畜のストレスを極力軽減させるための取り組みです。

羽毛についてその事が語られる事はまだまだ少ないですが、原料としての羽毛のほとんどは家畜である水鳥たちの体毛から採取されます。

自然界からの恵みによる羽毛の採取(落ちている羽毛を拾い集める等)は流通量全体からすればほんのごくわずかな数にすぎません。

羽毛のそのほとんどは飼育された水鳥から調達されているのですが、生きたまま繰り返しむしり取られるという悲しい採取方法もまだまだ存在します。

アニマルウェルフェアという考え方が少しずつ浸透し、食肉用の鳥たちも含め少しずつ環境が良くなっているとはいえ、まだまだ過酷な状態にさらされる水鳥たちも多く存在するのが現実です。

その事を取り立てて悪者扱いする気はありませんが、そうまでして羽毛のかたまりである羽毛布団を使い続けなくても良いのではないか?私はそのように感じています。

近年、羽毛布団ときわめて似た使い心地の人口羽毛も存在します。これからは羽毛布団の代替品を使うことを強くおすすめしたいのです。

◆羽毛が水鳥から採取されるという事。その背景も考えて布団選びを。

11:羽毛布団の打ち直し

「羽毛布団の打ち直し」いわゆる「羽毛布団のリフォーム」が脚光を浴びています。

価格の上昇に伴い、「羽毛布団の打ち直し」いわゆる「羽毛布団のリフォーム」が脚光を浴びています。

このサービスは、今お持ちの羽毛布団から中身の羽毛を取り出し、全く新しい側生地に入れ替えてしまう方法。

前項でも紹介したアニマルウェルフェアの観点から見ても、羽毛をリサイクルできるこのサービスのニーズは、羽毛の価格高騰も相まって年々高まっています。

打ち直しのタイミングを知るうえで最もわかりやすいのは、側生地の劣化による羽毛の吹き出しです。

劣化した側生地は交換でき、なおかつ愛用の羽毛をそのまま使用できる。

一概には言えませんが、リフォームの費用がかなりかかるので(3万~10万程度) 数十万円で購入した羽毛布団であれば(もちろん、まっとうな販売店で購入したことが前提ですが)その価値があるかもしれません。

ただし気を付けて下さい。この羽毛布団のリフォームもやはり業者によって値段がまちまちです。

実際に羽毛布団のリフォーム工場も見学した事があるので断言できます。業者によってかなり仕上がりに差が出ると思います。

決して安くない打ち直しの価格。お手持ちの羽毛布団に打ち直しするだけの価値があるのか否か?ご自身での判断はとても難しい事だと思います。

その一方、羽毛布団以外に安くて良いお布団があるのをご存じでしょうか? リフォーム、打ち直しを検討されている方は是非、私のおすすめする掛け布団も見て頂ければと思います。

◆打ち直しをするだけの価値があるのか?その判断が難しい。
◆打ち直しする業者選びも簡単ではありません。

12:羽毛より安くて良い布団が出来ています。

羽毛を超す、安くて寝心地の良いおすすめの布団が出来ています。

木綿布団や羊毛ふとんが全盛の3、40年くらい前までは確かに羽毛布団は王様でした。しかし技術は日進月歩、確実に進歩しています。布団も決して例外ではありません。

羽毛を超す、安くて寝心地の良いおすすめの布団が出来ています。

問題は多くの人はそのことを知らないと云うことです。しかし布団を「健康の道具」として考えるなら、ぜひ知っておくべきだと思います。

このサイトを利用して、あるいはネットで調べればたくさんの資料があります。ぜひその事実を知って頂きたいと思います。

◆布団を作る技術は絶えず進歩しています。
◆決して羽毛布団がベストではありません。

13:羽毛ふとん“以外”の掛けふとん

当社のWebサイトに訪問して頂く方に下記のようなキーワードで検索される方がいらっしゃいます。

「羽毛ふとん“以外”の掛けふとん」

これは「羽毛布団」ではない
「他の種類の掛け布団」を探しているのだと思います。

このキーワードは寝具に対する一般的な消費者の心理を実によくとらえていると思います。

どういう事かといいますと。

「羽毛」以外でパッと思い浮かぶ掛け布団が何もないからだから少し抽象的なキーワードで検索するのだと感じています。

でもこれは消費者の方には何の罪もありません。
寝具業界が長年、最も利益の取れる羽毛布団の販売に力を入れていたからなのです。

そんなわけでいつの間にか掛け布団といえば「羽毛ふとん」というまるでプロパガンダのように根付いてしまったのですね。

どうしても好きなら別に羽毛ふとんでもいいと思います。でも、ほかにもいい掛けふとんがある。当社はそれをもっともっと多くのみなさんに知ってほしい。そう強く願っているのです。

◆羽毛「以外」にも良いお布団はあるんです!

14:人工羽毛の登場

ご存じの通り羽毛は、水鳥から採取される動物性由来の原料です。一方、近年市場に「人工羽毛」と呼ばれるものが広く出回るようになりました。

そのほとんどが化学繊維で作られており、安定して生産することが可能ですので羽毛のように著しい価格変動が起こりにくく、かなり割安な素材です。

ですが、羽毛と違い人工羽毛は生産する業者によってその定義が異なるため一般の消費者にはその違いや優劣がわかりにくいと思います。

また、化学繊維ゆえに発生する「静電気」のせいで中綿同士がくっつきやすくなる特性があり、布団の仕切られたマス目の中で中綿が偏りやすい傾向があります。

中綿が偏るとどのような問題があるのかというと、綿がない部分が空洞になってしまう事で暖かさを逃がしてしまうので、掛け布団として大事な保温能力が非常に悪くなります。寒い夜に掛けていても冷気を遮断しないために「スースー」してしまうのです。

このような弱点があるため、人工羽毛の掛け布団を購入するのであればこの事に関する特性を熟知したメーカーのお布団でなければいけません。

人工羽毛の掛け布団は当社でもクリーニングする機会が近年大変多くなりましたが洗濯前にする点検の時点で中綿が偏っている布団がほとんどです。

この事からもおわかり頂けると思うのですが、実は羽毛布団と同じく人工羽毛の掛け布団も商品選びが難しいという特徴があるのです。

ただ、その点を差し引いても洗濯や乾燥の容易さに加え、ホコリが出にくく羽毛布団に比べると安価である事を踏まえると十分に購入する価値があります。

最終的に宣伝になってしまい恐縮ですが、布団専門のクリーニング屋である当店が人工羽毛の掛け布団を作りました。もし、どんなお布団か気になるようでしたら是非ご覧になってみて下さい。

羽毛布団を変えてみようとお考えの方も、すでに人工羽毛のお布団を使っている方にも喜んで頂ける自身がありますので。

15:わたしの体験談

ふとんクリーニング屋がつくったおすすめ布団店 店長 黒川秀聖です。
私も長く羽毛布団を使ってきた一人ですし私の家族も同様に羽毛布団を使っていました。
そんなわたしたち家族が羽毛ふとんを使うのをやめるきっかけとなったこんなエピソードを紹介いたします。

それは息子が小学校低学年の頃でした。

くしゃみや目のかゆみがひどくまともに眠られない。そんな日が続いている、そのように訴えてきたのです。

ちょうどその時は当社が布団の販売をはじめたばかりの時で羽毛ではない高機能のポリエステル繊維が入った布団を試すのにちょうど良い。そんな軽い気持ちで、息子の掛け布団をかえてみる事にしたのです。

ここからは書いていて嘘くさいな、と自分でも思うぐらい 息子の状況は一変しました。くしゃみもかゆみも一切なくなり、たったの一晩で症状は改善してしまったのです。それからこの事をきっかけに、家族みんなで羽毛布団は卒業しました。

なので私の家族は当社お布団のファンとしてはかなりの古参メンバーです(笑)それ以来、特にアレルギーでお悩みの方には当社の掛け布団をおすすめしております。

令和の現代において、羽毛布団はもう時代おくれだと強く感じています。 それよりおすすめのお布団がございますので是非一度ご覧ください!

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