低反発の布団は本当に腰痛にいいのでしょうか？

少し前に、低反発の布団が流行りました。 実際に購入したという方もいらっしゃると思いますが、寝心地はいかがでしたでしょうか？

購入はしていないが、触ったことはある、という方はたくさんいらっしゃるのではないかと思います。 独特な感触で、ここで寝たら気持ちいいに違いない、と考えられた方は多いはずです。

確かに低反発の布団は、触り心地が良いですしリラックスするのにはいい感じがします。 しかし、低反発の布団は腰痛の方には良くありません。

人間は、1日の睡眠の間に30回以上の寝返りをすると言われています。 もちろん人によって異なりますし睡眠の長さによってもこの回数は変わってくるでしょう。

仮に一度も寝返りを打たなければ、布団と接している部分には熱がこもります。 また長時間同じ体勢で寝ていると、下になっている部分に圧力がかかる状態が続きます。

これらを避けるために、数十回の寝返りが必要なのです。 そして、低反発の布団には寝返りを打つために必要な反発力がありません。 つまり、低反発の布団で長時間寝たとしても上手に寝返りを打つことができないということです。

寝返りの回数が減ればその分疲れやすくなりますし、 また無理やり寝返りをするにしても余分な体力を使うことになります。

腰痛を予防改善するためには、低反発の布団ではなくある程度固さのある布団が必要です。 仮に今腰痛でなかったとしても、将来的に腰痛に悩まされる可能性は十分にあります。

そのことを考えて、布団はある程度固いものを選ぶようにしましょう。